画像:細木 美里

実践する力

高知開成専門学校
看護学科出身

細木 美里

JA高知病院

画像:細木 美里

特に「実の力」が身についたと
思った授業やできごとを教えてください。

実習中に、担当の患者さんから「楽になった」と言っていただいたことです。その患者さんは末期の癌で、しんどさを取り除いて楽に過ごしてもらおうという段階の方でした。「足浴をしたら気持ち良くなるのではないか」と考えて、その患者さんにお声掛けをしたところ、足浴後に「楽になった」と言っていただいた出来事がありました。この時、学校で学んだ「安楽」が自分の中に身についていたと実感したんです。患者さんによっては、足浴を嫌がる方もいらっしゃいますし、患者さんを見て「足浴をしたら楽になるのではないか」と自分で判断して実践できた出来事でした。学校で学ぶ前は、病気をしている人をいかによくするかが看護だと思っていたのですが、「しんどさを軽減するのも仕事なのだな」とこの時、感じました。

画像:細木 美里

学校生活で印象に残っている教員の言葉や
振る舞いはありますか?

私は、性格的に人の話を聞く方が得意なのですが、看護を学び始めた頃は、患者さんから症状や辛さを聞き出して判断するのが看護師の仕事だと思っていました。そのため、自分には看護師は向いていないのではないかと思っていた時期があったんです。そんな時に先生から「看護師には聞く力がスキルとして必要です。聞き出す力も必要だけど、患者さんの話を聞けないとどうしてほしいのかが聞けなくて、ずれた看護になりかねません。そうなると状態的にも患者さんの負担になるから、『聞くのが得意』というのは必要なスキルなんですよ」と言っていただいたことは印象に残っています。その言葉で看護師として頑張っていけると感じ、すごく救われました。
また、私は1度で国家試験に受からなくて、2回試験に挑戦しました。高知開成専門学校には「里帰り制度」という、一度落ちても次の年に受ける後輩と一緒に勉強をして、もう一度、勉強をサポートしてもらえる制度があります。後輩が実習の時は、一人で勉強をしたり、実習が終わったらみんなで勉強したりするのですが、そのときも先生が授業のない合間に様子を見に来てくれて、勉強を教えてくれたり、励ましてくれたりしました。先生方の学生を絶対に見捨てない、心から支えるということを実感した1年でした。
また、就職に関しても2回目の国家試験が受かってからの就職活動となると、時期的に募集が少なくなって厳しい部分もあったのですが、学校と繋がりのある病院にお声掛けいただき、就職の面でもサポートしていただきました。

これから⼊学を考える
あなたへのメッセージ

高知開成専門学校では、学生の年齢層も幅広くいろんな方と出会えました。そして、先生方は面倒見の良い方ばかりです。入学する前までは、「全てを犠牲にして黙々と勉強をするしかない」と意気込んでいましたが、ここには、共に悩んで励ましてくれる仲間や心から支えてくれる先生がいました。オープンキャンパスなどに参加してもらって、実際に高知開成専門学校の様子を見ていただけるといいと思います。ぜひ、良き看護師を目指してください。