お知らせ

「高度専門士から高度管理者へ」
高度システム開発科で培った“確かな専門知識”が、医療の安全を守る力に
卒業生が高度管理医療機器等営業所管理者として活躍中


大﨑 亮一さん 株式会社ASほくでん 都市開発部主任
(2017年高度システム開発科卒業)


伊野商業高校を卒業後、高知開成専門学校の高度システム開発科に進学した大﨑亮一さん。現在は、IT企業「株式会社ASほくでん」で、システムエンジニアとして活躍しています。今回、大﨑さんが高度専門士として高知市初の「高度管理医療機器等営業所管理者(※)」に就任!という嬉しいニュースが届いたことをきっかけに、これまでのキャリアや学生時代の思い出、そしてこれからの目標についてお聞きしました。

※ 高度管理医療機器等営業所管理者とは
高度管理医療機器などを販売・貸与する営業所に必要な責任者です。
「高度管理医療機器」は命や健康に影響を及ぼす可能性のある医療機器で、これらは誤った使い方をすると重大な事故につながるおそれがあるため、販売や貸与には厳格なルールがあります。
また管理者となるには「大学等で物理学、化学、生物学、工学、情報学、金属学、電気学、機械学、薬学、医学又は歯学に関する専門の課程を修了した者」という要件があり、本校の高度システム開発科を卒業し、高度専門士の称号を持つ卒業生が上記要件に当てはまるとされました。


■ 卒業後、どのようなキャリアを歩んでいますか?
プログラマーとして開発の現場からキャリアをスタートしました。コードを書く仕事に約3年取り組んだ後、現在はシステムエンジニア(SE)として、主に設計業務を担当しています。開発から設計へとステップアップする中で、システム開発の「上流工程」にあたる要件定義や基本設計にも携わるようになり、よりお客様のニーズに近い部分で仕事ができていると感じます。
現在は、県外の開発案件を扱う都市開発部に所属し、情報関連事業を手掛ける企業様のパッケージをベースにした業務システムの設計を行っています。設計したものは、海外(主にベトナム)の開発チームが実装し、完成したシステムの受入テストも担当しています。

■ 学校で学んだことが、現在の仕事にどのように役立っていますか?
ITの世界はとにかく分野が広いので、まずは幅広い知識の“土台”があるかどうかが大事です。学校では基礎力をしっかりと身につけることができました。私は4年制の「高度システム開発科」に在籍していたので、前半の2年で基礎を学び、後半の2年ではより実践的な課題にも取り組めました。実際の業務は学校では経験できないリアルな難しさもありますが、「学んだ知識をどう応用するか」という姿勢は、在学中の学びがあってこそ身についたものだと思います。

■ 次に挑戦したいことはどんなことですか?
今の課題は、業務全体の効率化と精度の向上です。プロジェクトの納期が決まっている中で、正確かつスピーディに仕事を進めるスキルがますます重要になっています。今はそこに重点を置いて日々取り組んでいます。
将来的には、自社パッケージを一から設計・開発してみたいです。それが長く使われる製品になると思うと、とても魅力を感じます。

■ 在学中印象に残っている授業や活動はありますか?
一番印象に残っているのは、企業と連携したプロジェクトです。高知よさこい情報交流館向けに、過去のよさこい祭りにまつわる新聞記事を閲覧するアプリを、学生3グループに分かれて開発しました。どれが一番使いやすいかを競い合ったんです。残念ながら自分たちのアプリは採用されなかったものの、交流館の来場者にアピールする機会をいただけたことは良い経験でした。

■ 高校生へのメッセージをお願いします
この学校で学ぶうえで一番大切なのは、自分自身のやる気です。どんなに恵まれた学習環境や指導があっても、それを活かせるかどうかは自分の姿勢次第。学校では知識をしっかり教えてくれますが、それを定着させていくには自ら進んで取り組む気持ちが欠かせません。
自分はモチベーションを保つために“最低限の目標”を設定していました。例えば、「4年間で応用情報技術者試験に必ず合格する」といったように、明確で達成可能な目標を決め、それに向かって日々勉強しました。目標を達成できたときは素直に嬉しいですし、その達成感が次の励みにもなりました。