看護学科2年生 授業紹介
「小児看護学方法論Ⅱ演習」
この授業では将来、小児看護の現場で欠かせない“考える力”と“伝える力”を、実践的に身につけていきます。
学生は2~3名のグループに分かれ、事例をもとに看護計画を立てます。
例えば「3歳の白血病の子どもに、感染症予防の方法や重要性をどう伝えるか」というテーマ。患者役・家族役・看護師役を担当し、手づくりの教材や物品を使いながらロールプレイングに挑戦しました。
3歳の子どもにとって、医療の説明はとても難しいものです。
そこで学生たちは、マスク着用の大切さを紙芝居で表現したり、手洗い指導では子どもの好きなキャラクターをハンドソープに貼り付けたり、工夫を凝らしました。「正しいこと」を伝えるだけではなく、「どうしたら安心してもらえるか」「楽しく理解してもらえるか」を真剣に考えた結果です。
また子どもだけでなく付き添う家族の不安にも目を向け、「どんな声かけがあれば安心できるか」「今、家族は何を知りたいのか」など、相手の立場に立った看護を追求しました。
発表後の質疑応答では、「検査項目8種類という数字を伝えていたけれど、4歳の子どもにとって1,2,3…以上は『いっぱい』という感覚になって理解するのは難しくない?」といった鋭い質問や、「看護師役のやわらかい口調が、患者さんや家族の安心につながっていたと思う」と仲間の頑張りを認め合う声も上がり、学びの深まりを感じさせる時間となりました。
1月からはいよいよ領域別実習がスタートします。
今回の演習で得たチームワークや気づきは、実習そして将来の看護師としての現場に必ずつながっていきます。









